倉庫18:常総駅たぬきそば巡りツアー

  今回の「小さな旅」は、霞ヶ浦総合公園の駐車場で夜を明かしたところから始まります。倉庫10で仮眠した恋瀬橋パーキングを使ってもよかったのですが、同じところではネタ的に弱いので……。
  この公園、快適な朝の目覚めを得る上では文句ない場所です。湖畔に臨み、水郷風景が楽しめ、大きな風車(これは展望台になっている)があります。以前から、私は霞ヶ浦に釣りに行くたびにこの辺りを通っているのですが、寄ったのは初めて。お気に入りスポットになりそうです。
  ちょっと複雑な形をした水車もあります。この辺りには湖面から葦などの植物が突き出た水郷地帯ですが、木道が巡らされていて散策できるようになっています。ちょっとした水上散歩を楽しむことができ、オススメです。
  ではでは、駅そば巡りに取りかかりましょう。まずはJR土浦駅へ行ったのですが、駅そば店はありませんでした(改札外)。ホームにはあるように見えましたが、この店はまたいずれ鉄道旅行の際にでも食べることにしましょう。
  次に、常磐線を1駅南下して、荒川沖駅にやって来ました。都市の代表駅でもない小さな駅ですからあまり期待はしていませんでしたが、やはりボツです。東口階段下に「駅そばかな?」と思われる店の残骸があっただけでした。ちなみにこの駅は、高校野球の名門・常総学院高校の最寄り駅です。ロータリーの外れにスクールバスが2台駐まっていました。
  というわけで、今回の1食目は、常磐線ひたち野うしく駅「道中そば」です。この駅は1998年に開設された新駅(つくば万博の臨時駅「万博中央駅」として1985年3月に開設、同年9月に廃止。その跡地にできた駅)なので、とても駅そばなどありそうにないピカピカの駅です。やはり、駅構内には駅そばがありません。あるのは駅の外の西友の中です。だから、人によっては「駅そばとは認めない」と思うかもしれません。
  この店でそばを食べると、煮卵が無料サービスされます(期間限定か?)。値段的に高いのが難点ですが、ちょっと得した気分。
  ちなみに西友には、こんなコインロッカーがありました。画期的といえば画期的なのでしょうが、いったいどんな人がこれを必要とするのでしょうか? まさか、西友で生ものを買って、それをロッカーに入れて電車で出かける、なんていう人がいるんでしょうかね?
  南下して千葉県に入り、成田駅に到着。成田駅には「成田駅そば」があるということを、結構前から知っていました。実はこの店を運営する会社の方と何度か連絡を取ったことがありまして。千葉県内で頻繁に目にする「いっつぇる」の系列の店です。上記「道中そば」に比べて、見るからに上品ですよね。カマボコの上に乗っているのは柚子皮。その上の緑色のものはミツバです。ワカメまでトッピングされ、上品な中に豪華さも垣間見えます。完成度の高い一杯ですね。
  続いて隣町の佐倉駅へ。佐倉市は、どちらかというと京成佐倉駅周辺が中心街として発達しているエリアで、JR佐倉駅周辺は寂れています。ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、とんだ田舎駅ですね。一瞬、「こりゃ、駅そばなんてなさそうだな」と思いました。しかし、階段下にキッチリと「あじさい茶屋」がありました。この店は、普通の「あじさい茶屋」とは異なり、喫茶店を兼ねています。だから、ドリンク類やトーストなども扱っています。そばそのものは、上記2杯に比べてちょっと貧相ですね。写真で比べると、違いがよく分かりますね。
  最後。湾岸に出て、JR内房線沿いを姉ヶ崎駅まで南下します。この駅も駅前は比較的静かで、駅そばとは無縁な雰囲気が漂っているのですが、ロータリー沿いに「かめやうどん」がありました。ここのたぬきそばは、ネギがたくさん入っていますね。そして、ナルトが彩りを添えます。上記「あじさい茶屋」の一杯に比べて、なんだか華やかな雰囲気があるでしょう? ナルト一枚で、これだけ効果があるものなんですね。
  今回のように、いろいろな店で同じメニューを食べ歩くと、店による違いが如実に表れてきて、これはこれで楽しいものです。今度、関西で「きざみそば」巡りでもやってみましょうか。これも、店による個性が結構ありそうですから。


戻ります。