倉庫19:柿田川釣りバカツアーU

  前回(倉庫9。実はその後もう1回行っているが、倉庫ネタにはしなかった)の柿田川ツアーは知人が車を出してくれたのですが、今回は私がドライバー。となれば、当然高速など使わないわけで、前夜のうちに246をひた走り、御殿場の手前、駿河小山の道の駅「ふじおやま」で車中泊。小山は、金太郎のふるさとなんですかね。駐車場脇に富士山麓の天然水飲み場があるのですが、あまり強くなさそうな金太郎が居座っていました。
  夏ですから、夜が明けると暑くていつまでも車の中で寝ていられません。早々に出発します。しかし、柿田川フィッシュストーリー(以後「KFS」)はまだ開店前だし、第一、朝食に考えていた三島の駅そばがまだ開いていません。そこで、三島市内を少し散策することにしました。かつて裾野(三島の隣町)に住んでいたことがある「すぎやんま」氏の案内で、街なかにある清流スポットを歩きます。富士山の麓だけあって、伏流水が豊富なんでしょうね。三島の街は、どこを歩いてもせせらぎが聞こえてきます。
  三島駅からだいぶ遠いところまで歩いたので、どうせならということで伊豆箱根鉄道の三島広小路駅まで歩き、ローカル私鉄に乗って三島に戻ります。2両編成のマニアックな路線ですが、日曜だというのに結構乗客は多いです。ひとまず、「廃線の危機」という感じではないですね。安心しました。
  今時珍しい、手書き風の駅名表示板。JRはどの駅も様式が統一されてしまって味気ないものですが、私鉄にはまだまだこういう「古き良き鉄道大時代」の名残がたくさんあります。
  三島駅に戻ったところで、朝食タイム。三島駅の改札外には2軒の駅そばがあるのですが、JR側の「生そば処」は以前に食べたことがあるので、今回は伊豆箱根鉄道改札脇の「伊豆箱根三島売店」で実食。お堅い店名が昭和っぽくて好きです。変わりメニューに、静岡らしい桜えび天そばがあったのですが、これは季節限定でアウトだったので、次に目新しい「椎茸そば」にチャレンジしました(350円)。甘く煮付けてあるので、そばつゆにも合います。ちょっと味が濃い感じもしましたが。鮮やかな青ネギを見ると、「天下の険を越えたなぁ」と実感できます。
  腹が落ち着いたところで、戦闘開始! 今日こそはKFS3号池(上級者向けゾーン)で大物を狙いたいところでしたが、初心者ゾーンですらなかなか釣れず、出鼻をくじかれる形になりました。実はこの後、釣りをしているシーンの写真はあまり撮っていないのですが、なかなか釣れなくてテンパり気味だったからです。
  最初にゲットしたのはすぎやんま氏。写真をHPに載せて構わないということなので、載せます。魚、食べてます。生きたまま、食べてます(^^; ちなみにすぎやんま氏、34歳独身です。彼女募集中だそうです。載せてくれと言うので、やむなく載せます(^^;
  マトモに撮った写真は、これくらいか……。私の勇姿を見せられないのが残念でなりません。
  最初のうちは不調でしたが、午後になって続々とかかり始めました。それもそのはず、全体的に喰い渋っていたのに気づいたのか、イキのいいニジマスを大量に放流してくれたんですね。それも、いつもよりもだいぶサイズがでかい。KFS社長曰く「夏休み特別サービス中」なのだとか。太っ腹ですね。結局、今日もこれだけの釣果があがりました。三枚におろしてあるとわかりにくいですが、2人で10匹です。本当はもっと釣れたのですが、持ち帰りは1人5匹まで(半日券だと)なので、不味そうなヤツはリリースしました。身が赤いですが、全部ニジマスですね。大きいものは刺身で、小さいものはムニエルでいただくのが最高です。
  帰りがけに、遅めの昼食タイム。ちょっと足を延ばして沼津港までやって来ました。沼津といえば鰺の干物などの魚が名物で、港の周辺には地物の魚介類を扱う食堂などがひしめいています。県内外から多くの人が訪れ、ちょっとした観光名所になっています。時間的に少し遅くて、開いている店も少なかったのですが、ウインドウを眺め歩くだけでも楽しいですよ。磯臭さと魚臭さが一帯に充満しています。
  結局入ったのが、「かもめ丸」という店。すぎやんま氏が以前に一度入ったことがあるとかで、「無難かな」と思って決めました。観光地って、適当に店を選ぶと「不味い・高い・遅い」の三拍子が揃ったりするので、要注意なのです。しかも、明らかに地物ではない魚を使っている店も結構あるし。まぁ、知っている人に聞くのが一番でしょう。
  私が食べたのは、その名も「ぬまづ丼」。1350円と結構な値段がする(他の店に比べると安い方ですが、なにしろ駅そばばかり食べている人間なので、1000円を超えるとどうしても高く感じてしまう)のですが、桜えび(生)、しらす(生)、鰺のたたきの三大沼津名物が乗っていて、豪華です。思ったよりも味が弱くて、薬味の生姜に負けてしまったのがちょっと残念(味を見てから薬味の量を加減するべきでした)でしたが、まぁこれで胸を張って「沼津へ行ったぞ!」と豪語していいでしょう。

戻ります。