歩いて熱海Take2ツアー
![]() スタートは、やはりここから。日本橋の「日本道路原標」。8月の失敗をふまえて、今回は品川あたりからスタートに……という考えもあったのだが、最終的には譲れなかった。この旅が成功するか失敗するかは分からないが、仮に成功したとしても、品川スタートにしていたらいつまでも後悔しそうだ。失敗した場合には「同じ過ちを2度繰り返した」ということになるわけで、これはこれでいじいじと後悔しそうではあるが。まぁ、成功させる自信と決意があったということが半分、もう半分はガキの頃から変わらずに張り続けてきた意地だ。 |
【10/22 06:55 3196歩】 日比谷交差点 通過。 |
【10/22 07:43 8515歩】 三田二丁目(慶応大学前) 通過。 |
【10/22 08:24 12770歩】 五反田駅 通過。 |
【10/22 09:03 17387歩】 松原橋(環七) 通過。 |
![]() 8月には第一京浜(国道15号)を歩いたのだが、さすがに同じルートを歩くのは嫌なので、今回は国道1号でアプローチする。順調に歩き続けて、玉川大橋を渡って神奈川県に入る。こういう、区切りの瞬間は嬉しいものだが、8月にも神奈川県突入時点では順調だった。今が快調だからといって、油断はできない。 |
![]() 遅めの朝食を、尻手駅前のこちらのお店で。見知らぬ街へ行き、見知らぬ店(主に立ちそば)で食べる。これが何よりの楽しみだ。この楽しみがなかったら、疲れるだけの徒歩旅行なんてとてもやっていられないだろう。たぬきそばに、奮発して卵を乗せる。まだまだ旅は始まったばかり。スタミナをつけなければ。 |
【10/22 11:44 34239歩】 子安台交差点 通過。 |
![]() 国道1号を道なりに進んでいくと、やがて有料道路の横浜新道に入ってしまう。歩行者は入れない道だから、東神奈川駅近くで旧道に入る(写真左方向)。旧道はこの先横浜駅前経由で高島町方面へ続くのだが、この道は8月に通っているので、JR東海道本線の線路の北側の道を西へ歩く。迷いたくないから、あまりマイナーな道には入りたくないのだが、要所要所の地図を持参しているので、大丈夫。 |
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【10/22 13:17 42013歩】 浅間下交差点 通過。 |
![]() JR保土ヶ谷駅前。たぶん大方の人には理解できないと思うのだが、私はこの駅前風景がとみに好き。広い道路(旧国1)に沿って、アーケードの細々した商店街が続き、そのすぐ裏に線路がある。この商店街がまた適度に寂れているというか、古い店が多くて楽しい。駅の反対側は近代的な街並みだが、国1側は土地が狭くて再開発の余地がないのかな。 |
【10/22 14:10 47707歩】 井土ヶ谷駅 通過。 |
【10/22 14:58 53039歩】 山谷交差点 通過。 |
![]() 8月の失敗の轍を踏まぬよう、今回は権太坂も迂回した。あのダラダラ坂は二度と歩きたくない。代わりに引越坂を上らなければならなくなったが、こちらの方がだいぶ楽。 不動坂交差点で、国1旧道に入る。すぐのところに、写真の自販機がある。8月には、この飛び出たマンホールのようなところに腰を下ろして、精根尽き果てていた。今にして思えば、熱痙攣を起こす直前だったんだなぁ。 今日は、まだまだ元気。足も動くし、気力も漲っている。 |
![]() 戸塚駅前に到着。忌まわしき記憶の土地・戸塚。8月には、ここ(写真の横断歩道)でバッタリと倒れた。今日は、余裕綽々。時間的にも、8月よりもだいぶ早く到着できた。歩数はほとんど変わっていない(8月は59872歩)が、今回の方が距離的にちょっとロスしているため、8月よりも広い歩幅で歩けていると思う。 |
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![]() 戸塚区原宿町にて、綺麗な夕焼け。大坂上で旧国1は新道と合流するのだが、その先は見てのとおりの大渋滞。車より、歩く方が早いっす。 それにしても、ここで眺めた夕焼けは綺麗だった。雲の感じもいいし、飛行機が通ったのか、一カ所だけ人工的に雲が抉られているのもちょっと面白い。 |
![]() しかし幸いにも、遊行寺坂は下り坂だった。疲れた足には下り坂もきついのだが、上りに比べれば精神的に随分負担が軽い。車道は、相変わらず渋滞している。車よりも速く進めるということも、萎えそうな精神力に僅かばかりの活力を与えた。 |
【10/22 18:03 70976歩】 藤沢橋交差点 通過。 |
![]() なんとか、藤沢駅前に到着。いやぁ、苦しかった。休んだ時間を含めれば12時間以上の歩きっぱなし、万歩計を愛用するようになって以来初めての70000歩越え。この記録は、この先破られることはないかなぁ、と思う。破られるとすれば、記録を破るために歩く企画を立案したときだ。今日の辛さが記憶にある限りは、そんな企画は立ち上げないだろう。 |
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![]() 一夜明けて、2日目の朝。律儀に藤沢駅まで戻って、リスタート。昨夜はカプセルホテルの大浴場で湯に浸かりながら自分で足をマッサージ。朝起きてから再度風呂に入り、またもやマッサージ。丁重にケアした甲斐があったのか、足の状態は思った以上に回復していた。多少、歩き方がぎこちなくなる(がに股になってしまう)のだが、歩き慣れればそれもなくなる。張り切って、今日も歩こう。 |
【10/23 09:25 4411歩(累計77675歩)】 引地橋 通過。 |
【10/23 10:06 8141歩(累計81405歩)】 小桜町交差点 通過。 |
![]() 朝食は、茅ヶ崎駅。改札外の「大船軒」と、駅外の「生そば 箱根」、どちらで食べようか迷ったのだが、「生そば 箱根」は小田原にもあることを知っているので、「大船軒」で。例によって、たぬきそばす。ここのそばはつゆが甘いのが特徴。好きな人と嫌いな人がいるかもしれないが。あと、写真では揚げ玉に埋もれて見えなくなっているが、白いカマボコが1枚入っている。このカマボコが非常に美味しかった。まさか「鈴廣」ってことはないだろうけど。 |
【10/23 11:21 16024歩(累計89288歩)】 下町屋交差点 通過。 |
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![]() 今日の2杯目@平塚「そば新」。エキナカではなくロータリー沿いにある、立ち食いそば屋。ちょうど昼時だったので、激しく混雑していた。食べる場所を確保するのが困難なくらい。写真なんか撮っていると、「コイツ、邪魔だな」と思われそうだ。 この店にはたぬきがないので、天そばにする。味覚的には普通だが天が大判でボリューム感たっぷり。これで310円はお買い得。 |
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【10/23 13:21 25613歩(累計98877歩)】 化粧坂 通過。 |
![]() 昨日からの累計で100000万歩を突破した。足は、まだまだ大丈夫。大磯駅へ通じる急坂を見て、「これを上ったら足にきちゃうかな」と不安になったが、上り終えてみれば案外平気だった。大磯駅は国1から少し外れた場所にあって、わざわざ寄り道する必要はないのだが、降りたことがない駅だけに駅そばがあるかどうかを確認せずにいられなかった。ここまでいくと、ほとんど病気。いや、完全に病気。 |
![]() この辺りは、車で走ると結構渋滞に泣かされるエリア。片側1車線しかなく、しかも抜け道の類がない(と思う)から、あまりいい思い出がない。今日は空いているが、車で走って空いていた試しがない。こういう場所は、歩くに限る。 |
【10/23 14:22 32350歩(累計105614歩)】 国府新宿交差点 通過。 |
【10/23 14:39 34354歩(累計107618歩)】 二宮交差点 通過。 |
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![]() 秋は、空の表情がとても豊かで、大好きな季節。 |
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【10/23 15:14 38094歩(累計111358歩)】 西湘バイパス橘インター 通過 |
![]() 左右は、どこまでも砂浜が続く。九十九里海岸に負けていないんじゃないかと思えるくらい、どこまでも砂浜。夏には海水浴場として開放される部分もある。オフシーズンには、投げ釣りファンが集う。水平線しか見えない大海原に向かって投げるのは、気持ちいいだろうなぁ。釣れなくてもストレス解消になりそうだ。 |
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【10/23 16:03 41736歩(累計115000歩)】 国府津駅 通過。 |
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【10/23 16:41 45970歩(累計119234歩)】 連歌橋 通過。 |
![]() 写真は、連歌橋近くの電線に集まっていた、雀。昨今流行の「大量発生」だろうか。雀がこんなにたくさん群れるのを、今までに見たことがない。鳴き声もチュンチュンうるさい。もはや、公害の域だ。 |
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【10/23 17:05 48297歩(累計121561歩)】 山王橋 通過。 |
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![]() 一度休むと、立ち上がるのが辛い。足が「歩くモード」で凝り固まっている。だから、最後のコインランドリーから小田原駅までの、ほんの1000歩ほどがえらく辛く感じた。それでも、どうにか今日のゴール・小田原駅に到着。 夕食は「てんや」で済ませ、駅歩3分の「万葉の湯」に宿泊。深夜料金を含めると3975円もするお高い健康ランドだが、他に選択肢がないのだからやむを得ない。競合するカプセルホテルでも、できてくれないかなぁ。 |
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![]() 疲れていて寝付きが早いので、あっという間に朝になる。フカフカのリクライニングシートでもう少しぬくぬくしていたいのだが、出遅れるとそれだけ後が辛くなるので、意を決してチェックアウト。 今日は、山あり谷ありの最終日。気合いを入れていこう。 |
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![]() 昨日は大磯と国府津で印象的な「松のある風景」を眺めたのだが、ここ小田原城の松もなかなか見事だ。松を避けて天守閣の写真を撮ることもできたのだが、後で見ると松入りの方が圧倒的に雰囲気がいい。今にも、暴れん坊将軍が馬に乗って駆け抜けそうな気配がある。 |
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【10/24 09:05 4923歩(累計130731歩)】 早川駅 通過。 |
![]() 国道135号は、ところによっては歩道がなく、しかも山側は背の高い草が生い茂っているので、歩きにくい。交通量も多いし、特に大型トラックが多いから、危険だ。どうしてちゃんと歩道を整備しないのか。まぁ、歩く人がほとんどいないということなのだろうけど。景色のいい海岸道路なのだが、トラックが怖くておちおち景色に見入ってばかりもいられないのが残念だ。 |
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【10/24 09:57 10686歩(累計136494歩)】 根府川駅 通過。 |
【10/24 10:50 14994歩(累計140802歩)】 小山王停留所 通過。 |
![]() これは、果樹園内をくまなく巡っている鉄道。モノレールだね。人が乗れるのかどうか分からないが、収穫した果実はこのモノレールで道路まで運べるようになっている。農家によって、敷いている鉄道のタイプが異なるのが面白いところ。写真のようなモノレールもあれば、レールを2本並べたトロッコのような収穫軌道を持つ農家もある。これから、蜜柑は収穫の本番を迎える。今年も、この鉄道が大活躍するのだろう。 |
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![]() 峠を越えて、真鶴市街への下り坂にさしかかる。滝の入のカーブを右に曲がると、急に視野が開ける。眼下には真鶴の市街と、真鶴道路の岩大橋。この辺りには真鶴道路にも新道と旧道があって、岩大橋は新道の方。やはり、自動車専用道路。旧道は真鶴市街(駅前)に直結している。当然、歩行者も歩ける。それだったら、真鶴道路の旧道は全面的に歩行者に開放してほしいものだ。 |
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![]() 真鶴駅に到着。これで、今日3つある難所の1つを越えた。残る2つは(地図を見る限りでは)根府川〜真鶴ほど険しくはないようだから、一安心だ。午前中にこの山を越えるように予定を組んだのは正解だった。夕方になってからの山越えだったら、弱音を吐いていたかも。 ところで、真鶴駅前に停車していた伊豆箱根バスは、なぜか西武ライオンズ仕様だった。西武の資本が入っているのかな? |
【10/24 12:28 23877歩(累計149685歩)】 舟付停留所 通過。 |
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【10/24 13:04 27330歩(累計153138歩)】 湯河原駅 通過。 |
![]() ただ、ここでまたしても国道135号は旧道と有料道路(熱海ビーチライン)に分岐する。旧道の方は、もちろん山越えルート。本日第二の、難所である。 |
![]() 大名ヶ丘を一気に上り、伊豆山に至る難所が続く。ダラダラ長いだけでなく、勾配も結構きつい。歩道が整備されていたのが救いだ。「これを越えれば熱海市街だ」という気持ちだけが、足を動かす。 |
【10/24 14:16 34164歩(累計159972歩)】 伊豆山停留所 通過。 |
![]() とうとう、熱海駅まで歩ききってしまった。「絶対達成できる」と信じて歩き始めたのだが、いざ達成してみると「よく達成できたなぁ」と、我ながら感心する。 本当は駅前の公衆浴場で温泉に入りたかったのだが、よりにもよって今日が定休日。仕方なく、駅前の足湯「家康の湯」で我慢する。20分ほど浸かって、少しは疲れが癒えるかと思ったのだが、足、それも脹脛から下だけでは効果が薄いようだ。 |
![]() 熱海市街では、随所に「温泉地」を実感させる要素がある。排水溝から吹き出る湯気も、その一つ。手をかざせば、当然温かい。「熱海=つまらない観光地」という先入観が、少しだけ瓦解した。 |
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![]() 熱海市街を出て、最後の難所・錦ヶ浦を越える。夕方になっての山越えは、やっぱりしんどい。しかし、アカオリゾート付近では広く眺望が開け、遠望すると伊豆大島まで眺めることができ、疲れが吹き飛んだ。大島に限らず、伊豆諸島や小笠原諸島は、私にとって未開の地。歩くのにちょうどいいサイズの島も多いから、いずれは渡ってみたいものだ。 |
![]() 終点は網代駅と決めたのだが、途中の伊豆多賀駅にも寄ってみる。が、これが失敗だった。地図で見ると海岸からそれほど離れていないため、楽に行けるだろうと思っていたのだが、実はこの駅があるのは山の上。予定外の難所歩きで足がすっかり棒になってしまった。おまけに、駅前のベンチで20分ほど休んだものだから、立ち上がるのが辛かったこと辛かったこと。よほど、この駅で終わりにしようと思った。が、最後の気力を振り絞って、歩く。 |
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![]() 網代まで完歩! 駅に着くなり、待合室のベンチにへたり込んだ。立ち上がるのが辛くなると分かっていながら、発車ギリギリまでグデ〜っと過ごした。この辺が、限界かな。 |
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![]() それにしても、3日間かけて歩いてきて、帰りは電車で3時間。呆気ないというか、苦労が報われた感じがしないというか。収穫は、電車に揺られている間に足の疲れが回復して、駅から自宅までわけなく歩けたということ。翌日も、日常生活には支障ないくらいに回復していて、自分でもビックリした。連日、行程終了時にはボロボロになったのに、翌日にはしっかり回復する。もう少しペースを落として、ボロボロになる前にその日の行程を終えるように工夫すれば、どこまでも歩いていけるかもしれない。今回は2泊だが、3泊4泊と伸ばすことだってできそうだ。むしろ、金や時間の問題の方が大きい。距離や日数はどうなるか分からないが、今後も年に1〜2回くらいは「歩いて○○ツアー」を企画・実行することにしよう。そう思えるくらい、今回の旅は充実していたと思う。辛かったけど、「どうしてわざわざこんなに辛いことをしなくちゃならないんだ」とも思ったけど、終えたときの達成感はひとしおだった。この達成感を味わうだけのために、苦労する価値はある……だろう。 |