倉庫37:歩いて城ヶ島ツアー

【8/3、06:10、0歩】

  今回も、スタートは日本橋です。初日の歩行距離がだいぶ長いので、いつもよりも少し早めに歩き始めます。ところで、日本橋付近をよく観察してみると、結構いろいろと見るべきものがあるもんです。写真は、日本橋魚河岸跡(魚市場発祥の地)碑。この魚河岸は、関東大震災を契機に築地に移転、現在の築地市場になっています。築地市場の源流は、ここにあるんですね。
【8/3、06:38、2548歩】 東銀座駅 通過。
【8/3、06:58、4879歩】 竹芝 通過。 
【8/3、07:26、7960歩】

  五色橋を越えたところで、道端にいきなり船が。これは、東京都港湾局保有の曳船・第一芝浦丸。主に浚渫を任務として、東京港造成に活躍したのですが、昭和49年に引退、陸上に展示保存されています。浚渫船が自ら浚渫されたみたいで、なんだか皮肉な展示形態だな。
【8/3、07:43、9750歩】 天王洲アイル駅 通過。
【8/3、08:02、11959歩】 八潮橋 通過。
【8/3、08:29、14883歩】 鈴ヶ森 通過。
【8/3、08:58、18081歩】 昭和島駅 通過。
【8/3、09:16、18772歩】

  昭和島は、本土からほんの100mほどしか離れていないのですが、まさに「孤島」です。平和島や京浜島とは立派な道路やモノレールで結ばれているのですが、本土と直接結ぶ橋が、この「避難橋」だけ。名称からしてヤバイ。車も充分通れるほど広いのですが、本土側の出口が階段になっていて(脇にスロープあり)、車・バイクは通行不可。どういう状況が発生したときに「避難」するのか分かりませんが、車では避難できませんので、あしからず。
【8/3、09:42、21714歩】 大鳥居駅 通過。
【8/3、10:08、24338歩】 産業道路駅 通過。
【8/3、10:30、26683歩】 川崎臨港警察署前 通過。
【8/3、10:58、29648歩】

  JR浜川崎駅は、ちょっと変わった構造になっている。この駅には南武線(支線)と鶴見線、2つのJR路線が乗り入れているのだが、南武線と鶴見線でそれぞれ別々の駅舎を保有していて、改札を経ないでの相互乗り換えができない。JR同士なのに……。乗り換える場合には、改札を出て駅を出て、道路を渡らなければならない。高架(または地下)の連絡通路を一本整備すればいいだけの話なんだけどね。相互乗り換えする人がほとんどいないのかな。
【8/3、11:29、33068歩】

  ようやく、朝食タイム。大鳥居駅か産業道路駅付近で駅そばを探したのだがありつけず(産業道路駅にはあったが、営業時間外だった)、JR鶴見線弁天橋駅までおあずけに。産業道路沿いに店を構えている「勝造」で、たぬきそばに奮発して生卵を追加。駅そばというより、街道沿いの立ち食いそばだけどね。まぁ一応は駅から徒歩圏内ということで。結構路駐して食べる人が多く、隣の弁当店も含めてそれなりに賑わっていた。味覚的には、普通です。
【8/3、12:10、36367歩】 生麦1丁目 通過。
【8/3、12:44、40274歩】 神奈川新町駅 通過。
【8/3、13:22、43096歩】

  横浜駅付近をちょっとだけショートカットして、みなとみらい大橋を渡ってランドマークタワー前を歩きます。このエリアは、まだまだ開発途上ですね。超高層ビルがあるかと思えば、そのすぐ隣が荒れ地だったりします。ランドマークタワーから南はだいぶ開発が進んでいますが、北側がまだまだ。建設中のビルもたくさんあります。数年後には、また違った風景を楽しめるようになるでしょう。
【8/3、13:55、46539歩】 関内駅 通過。
【8/3、14:19、48954歩】 吉野町駅 通過。
【8/3、14:46、52023歩】 八幡橋 通過。
【8/3、15:08、54595歩】 磯子駅 通過。
【8/3、15:51、57688歩】 杉田駅 通過。
【8/3、16:13、60152歩】

  磯子区の市街地を抜けると、国道16号は片側1車線になります。当然、急に道が狭くなるわけですから、渋滞します。丘を1つ越えれば、すぐに金沢区の市街。この場所で道を狭くする理由がよく分かりませんね。この辺り(京急富岡駅付近)、いつ行っても渋滞していますよ。トンネルが1つあるから、なかなか拡幅できないのかな。
【8/3、16:43、63553歩】 谷津坂 通過。
【8/3、17:15、65819歩】

  金沢文庫駅で、ちょっと休憩。駅そば「えきめんや」で一杯いただきます。セルフうどん形式のこの店は、2004年5月以来の再食になります。かけそばにいんげん天となす天を追加。この店の天ぷらは、食材の産地開示が行われています(一部)。なす天のなすは、千葉県香取市の灘岡さんが有機農法で栽培したもの。こういう「顔が見える駅そば」、いいですねぇ。過去にはなかった、斬新な取り組みだと思います。
【8/3、18:01、68212歩】

  続いて、お隣の金沢八景駅でも、「八景駅前食堂」でたぬきそばを。つゆ色がかなり薄いです。味覚的にもあっさりしています。「濃い口をお好みの方は卓上のコンクをお使いください」との貼り紙があります。「卓上のコンク」とは、各席に置かれた醤油差しのことでしょうか。そこまでするほど物足りない味覚ではありません。
【8/3、18:30、70967歩】 追浜駅 通過。
  横須賀市内に入ると、国道16号はトンネルが多くなります。一応、全部のトンネルに歩道があるんですけどね、狭くて、すれ違い困難です。すれ違う際に相手を避けようとすると、背中や尻が壁やガードレールに当たり、煤で汚れます。トンネル内は排ガスが籠もりますからね、ガードレールや壁に煤が付着しやすいのでしょう。
【8/3、18:49、73161歩】 京急田浦駅 通過。
【8/3、19:13、75601歩】 JR田浦駅 通過。
【8/3、19:54、78685歩】

  歩き始めから13時間半以上が経過し、すっかり夜になってしまいました。JR横須賀駅に到着です。横須賀駅という駅名が付されていますが、この駅があるのは市街の外れも外れ。駅舎も駅前風景も田舎そのものです。横須賀市の中心部は、京急の横須賀中央駅付近。横須賀市内では、JRの勢力はあまり強くないようですね。もちろん、駅そばもありません。
【8/3、20:30、81278歩】

  JR横須賀駅から京急横須賀中央駅までは、歩いて30分ほどもかかります。横須賀中央駅には駅そば「えきめんや」があります。夕食がてら、山菜そばをいただきました。写真ではわかめそばに見えるかもしれませんが、わかめはサービストッピングにすぎず、ネギの下に隠れている山菜がメイントッピングです。つゆの色がだいぶ濃いですね。追浜駅以南の「えきめんや」は、どこもこのどす黒いつゆを使っています。
【8/3、20:41、82042歩】
【8/4、08:35、0歩(累計82042歩)】


  横須賀中央駅から歩いて5〜6分のところにある、「サウナトーホー」に宿泊しました。あまり使い勝手の良いサウナではなかった(システムが分かりにくい、レストルームが明るい、など)のですが、他に選択肢がなかったのでね。宿泊すると、2940円。カプセルホテルコースもありますが、4410円とお話にならない高さです。携帯の充電が公認されている(専用のタップがある)のは良かったです。
【8/4、09:03、2769歩(累計84811歩)】 安浦町3丁目 通過。
【8/4、09:21、4914歩(累計86956歩)】 堀ノ内駅 通過。
  国道16号と分かれて134号に入り、大津交差点で右に折れ、進路を南西に取ります。今回のチャレンジ漫歩で目指す城ヶ島は、三浦市の南端にあります。国道の案内標識では「三浦」とは表記されず、中心市街地の「三崎」と表記されます。この時間帯であと18Kmと表示されると、なんだか気が楽ですね。なにしろ昨日は60km近く歩いているので。そうそう、言いわすれましたが、昨日の歩数82324歩(このページの記録では82042歩になっているが、これは三越前駅→日本橋の歩数を引いているため)は、私のパーソナルベストでございます。当分、この記録は破られないかもしれないなぁ。
【8/4、09:41、7156歩(累計89198歩)】

  基本的には国道を歩くのですが、いろいろと寄りたい場所(駅など)があるため、時として国道を外れてこんな道を歩いたりもします。京急久里浜線の新大津駅近くですが、この駅は何気にすごいところにあるんですね。堀ノ内駅から先の久里浜線各駅は、一部に賑やかな駅を除いて、なかなかローカルなムードが漂っています。
【8/4、10:26、10885歩(累計92927歩)】 舟倉 通過。
【8/4、10:45、12710歩(累計94752歩)】

  朝食は、やっぱり駅そばで。京急久里浜駅を出てすぐのところにある「じん平」で、たぬきそばを。ネギが別盛りで出てきます。ちなみに、久里浜にはJRの駅もあるのですが、昨日の横須賀同様、やっぱりJR駅付近には何もありません。駅舎は結構大きいですけどね、市街地は京急の駅付近に固まっています。
【8/4、11:27、15245歩(累計97287歩)】 ハイランド入口 通過。
【8/4、11:49、17722歩(累計99764歩)】 野比 通過。
【8/4、11:59、18861歩(累計100903歩)】

  ハイランドの丘を越えて坂を下りきると、左側には一面の海が広がります。海岸道路、気持ちいいですね。海側に歩道がないのが残念です。三浦海岸が綺麗な弧を描いて、その先に城ヶ島の姿もとらえることができます。
【8/4、12:35、22621歩(累計104663歩)】

  三浦海岸海水浴場は、とても夏休みとは思えないほど閑散としていました。昭和中期〜後期には「イモ洗い」の代名詞とも言える存在だったのに、すっかり客足が遠のいてしまったようです。お盆周辺には、もう少し賑わうのかな。土日には、もう少し賑わうのかな。いくら何でもこの寂れ方では、海の家も焼きとうもろこしの売店も、商売になりません。
【8/4、12:56、23672歩(累計105714歩)】 三浦海岸駅 通過。
【8/4、13:31、27778歩(109820歩)】 引橋 通過。
【8/4、13:34、29282歩(累計111324歩)】

  三浦海岸駅から先は、少し内陸部を歩く形になります。海岸沿いを歩けばアップダウンが少なくて良いかなとも思いましたが、ものすごい遠回りになるんですね。上り下りのオンパレードを覚悟の上で、距離的に近いルートを選択しました。道中、三崎警察署付近では、ヤシ並木が目を癒してくれます。人為的に整備されたものとはいえ、南国情緒があっていいですね。
【8/4、14:10、30536歩(累計112528歩)】 油壺入口 通過。
【8/4、14:27、32549歩(累計114591歩)】 三浦市役所前 通過。
【8/4、14:46、34604歩(累計116646歩)】

  城ヶ島大橋を渡って、ついに城ヶ島へ! 城ヶ島大橋は有料道路ですが、歩行者・自転車は無料で通行できます。というか、車もノンストップで料金所を通過している。営業時間内(夏季は8〜18時)は有料のはずですが。ETCのバーもないし。みなさん島民なのでしょうか(島民は無料で通行できるらしい)。ちなみにこの橋は1960年に開通したもので、全長575m。非常に高い場所に架けられているため、橋上からの見晴らしが素晴らしいです。
  城ヶ島に上陸して、港や市街の方向へは行かず、城ヶ島公園へ上っていきます。途中で背後を振り返ると、城ヶ島大橋の全貌が望めました。こうして眺めると、海峡は泳いで渡れそうなほど狭いですね。
  城ヶ島公園駐車場から歩いて15分ほどで、島の突端・安房崎展望台に到着します。陸地と海の境目に見えている白い棒状の建物が城ヶ島灯台で、正真正銘・城ヶ島の突端になります。遊歩道が続いているので、灯台まで行ってみることにしましょう。
  途中までは遊歩道が整備されていますが、岩場に出てからは縦横無尽にどこでも歩ける感じになります。ところどころ大きなクレバスがあったり、波が入り込んできて濡れている岩場などがあるので、足元に注意。そんなに危険な感じの岩場ではないですけどね。生物観察や波遊びなどを楽しむ家族連れが、ほどよくいます。
  灯台を真下から見上げます。遠くから見ると綺麗に白亜に見えていましたが、近くで見ると結構汚れていますね。規模も、さほど大きくはありません。
【8/4、15:17、37138歩(累計119180歩)】

  灯台の裏側に回り込むと、そこが城ヶ島の突端です。結構波が荒く、立ち位置を間違えるとハデに水を被ります。周辺は険しい岩礁で、落ちると大きな怪我をすることになりますので、要注意です。
  ここからの眺めは最高ですね。正面方向には、陸地はほとんど見えませんが、地球の丸さを実感できます。
  城ヶ島公園には、野良猫がたくさん棲み着いています。餌をあげる観光客が多いのでしょう、警戒心ゼロです。足を止めると、すり寄ってきます。う〜む、可愛い。餌をあげたい気分になりましたが、残念ながらあげられるようなものを何一つ携えていませんでした。
  一度駐車場に戻り、逆方向に伸びているトレッキングコースに、ちょっとだけ入ります。このコースをひたすら歩くと港の方まで行けるのですが、タルイのでそこまでは行きません。
  その途中にあるビュースポット・ウミウ展望台。この断崖がウミウの繁殖地になっているらしく、毎年10〜4月にかけて、繁殖の様子が観察できるとのことです。残念ながら、今は8月ですね。もちろん、ウミウの姿はありませんでした。
【8/4、16:19、39521歩(累計121563歩)】

  さらにもう少し進むと、馬の瀬洞門というスポットがあります。これについては、多くを語る必要はないでしょう。写真を見たそのまんまです。一枚岩に巨大な穴が空いていて、いかにも脆そうな洞門を形成しています。崩れて単なる2つの岩になってしまうのも、時間の問題でしょう。ちなみに、崩壊の危険があるため、内部には入れません。上部を歩いて渡ることもできません。
  馬の瀬洞門を上から眺めると、こんな感じになります。本当に、ギリギリのところで繋がっている、という感じですね。
【8/4、16:34、41089歩(累計123131歩)】 城ヶ島大橋 通過。
【8/4、16:57、43709歩(累計125751歩)】 油壺入口 通過。
【8/4、17:29、46391歩(累計128433歩)】 引橋 通過。
【8/4、18:07、48889歩(累計130931歩)】

  引橋まで来た道を戻り、国道134号を左に折れて三崎口駅に着いたところで、今回のチャレンジ漫歩は終了。2日間で、合計13万歩余り。初日に歩きすぎたため、2日目はかなり疲れました。1日5万歩くらいのペースだったら、何日でも歩けそうな気がするんですけどね、さすがに8万歩歩いてしまうと、翌日にダメージが残ります。
  三崎口駅に駅そば「えきめんや」がありましたので、最後に勝利の1杯をいただきましょう。駅そばの王道と言っていいでしょうか、天ぷらそばです。例によって、どす黒いつゆですね。関西人はまず食べられないでしょう。でも、見た目の印象ほどにはしょっぱくありません。むしろ、汗を流したあとで食べるとちょうど良いくらいです。
  京急で帰るのですが、久里浜線の電車は特急仕様でした。4列シートです。ちなみに、三崎口→池袋の場合、品川で山手線に乗り換えるよりも、横浜で東急、渋谷でJRというルートの方が、運賃が安いです。東横線経由だと970円(京急550+東急260+JR160)、品川経由だと1150円(京急900+JR250)、横浜からJRだと1170円(京急550+JR620)。圧倒的に東横線経由が安いんですね。京急は、長い距離を乗ると結構高くつきます。またそのうち三浦半島方面へ行く機会があるでしょう(何軒か駅そばを食べ逃しているので)から、覚えておくことにしましょう。


戻ります。