倉庫38:’09夏の甲子園観戦ツアー(後編)

  阪神尼崎駅近くの「サウナニュープラザ」で宿泊し、翌8/13は朝イチで甲子園に乗り込みます。写真は、尼崎一番街に掲出されていた飾り看板。小さくて見えにくいと思いますが、いろいろな地方の方言で「頑張れ!」を意味する言葉が書かれています。やっぱり、地元では一大イベントなのですね。
  朝食は、一番街の「都そば」(尼崎2号店)で。ちくわ天そばです。一番街には「都そば」が2軒あります。外観がまったく異なりますが、内容は同じと考えていいでしょう。ただし、2号店では全自動の湯切り器を導入しています。1号店は昔ながらの手網で湯切りをします。全自動だと、タイミングによる味のムラが少なくて良い反面、なんだか味気ないですね。
  今日は、気合いを入れて、内野席に入ります。外野は無料なのですが、内野は料金を取られます。バックネット裏(中央特別自由席)1600円、内野前方(1塁・3塁各特別自由席)1200円、内野後方(1塁・3塁各アルプス自由席)500円で、1日有効です。ただし、途中で一度退場すると無効になります。また、1塁・3塁間の往来はできません。1塁側のチケットを買ったら、一日中1塁側で観戦することになります。私は、日大三と聖望学園、関東勢2校が陣取る1塁側内野特別自由席に入ります。自由席なので、指定範囲内の席であれば、自由に移動することができます。
  第1試合は、倉敷商(岡山)vs東北(宮城)。個人的には東北を応援したいのですが、1塁側なのでスタンドはややアウェー気味。朝のうちはだいぶ空いていたので、前から5〜6列目の、なかなかいい席で見ることができました。
  外野席と違ってグラウンドレベルで観戦することになるので、外野に飛んだ打球などはなかなか距離感が掴みにくいですね。平凡なセンターフライなのに、打った瞬間には「おっ!」と身を乗り出したりしてしまいます。
  そのぶん、内野、特に1塁ベースを巡る攻防は見ごたえがあります。走者がヘッドスライディングをしたときなど、土煙がもくもくと上がり、客席にまで埃が飛んできそうなほど臨場感があります。これは、1200円払う価値がありますね。
  試合は、2回に一挙6点を先制した東北が、倉敷商の反撃を2点に抑えて勝利しました。倉敷商にも何回か大量点のチャンスはあったのですが、盗塁死→ホームランなど攻撃がちぐはぐで、最後まで流れを掴めませんでした。
  第2試合は、少し高い場所に上って観戦します。カードは、日大三(西東京)vs徳島北。戦前は4強の一角と言われていた日大三に、初出場の県立校が挑むとあって、正直「試合になるのかな」と思っていました。しかし、野球っていうのは面白いもので、強打を誇る日大三が凡打の山を築き、ロースコアで推移していきます。
  写真は、徳島北アルプス。満席ですね。県立校が初出場すると、とにかく地元は大フィーバーします。応援で魂にさらなる火がついたのでしょうか、意外にも試合は互角の展開に。
  個人的には、日大三の日下選手(写真)に注目していました。西東京大会の決勝を観戦したときに、「この選手はハンパない!」と思ったので。しかし、この日の結果は4打数ノーヒット。チーム全体でも3安打と、徳島北の阪本投手を打ち崩せませんでした。しかし、4回にエラー絡み、5回に待望のタイムリーで1点ずつもぎとり、エースの関谷投手が9奪三振完封で、日大三が勝利しました。勝つには勝ったけど、「4強」と称するにはほど遠い試合内容だったと思います。
  1塁側内野席の最前列には、「みずほ銀行シート」なんていうものがあります。3塁側にもあるらしく、合計約1200席。これは、別に「みずほ銀行が買い占めていて他の人は一切座れない」ということではなく、要するにネーミングライツ(命名権)を取得しているわけです。ことあるたびに「みずほ銀行シート」と呼ばれることに、宣伝効果を見出しているのでしょう。
  ちなみに、中央特別自由席には、同じくネーミングライツを取得している「TOSHIBAシート」があるようです。
  第3試合は、聖望学園(埼玉)と都城商(宮崎)の顔合わせ。私は埼玉生まれなので、一応は聖望学園を応援していました。でも正直、今年の聖望はあまり強くないかなぁ……と思っていました。一方の都城商も、さほど強力な印象がなかったため、これはこれで良い勝負になるのかな、と考えていました。
  席を移動し、ベンチの真上辺りで観戦します。
  勝負を分けたのは、初回でした。都城商の先頭打者が死球で出塁、犠打と四球でチャンスを広げたあと、効果的な3連打。電光石火の4点先制でした。印象的だったのは、都城商の打者が死球を受けた際、ハデなガッツポーズを見せたこと。この一球で、都城商が精神的に優位に立ったと思います。2回以降は、聖望学園の投手陣も毎回のピンチをよく踏ん張りましたが、都城商のエース・新西投手をなかなかとらえられず、5−1で都城商の勝利。聖望学園は、とにかく打力が弱すぎましたね。鍛え直して、また甲子園に戻ってきてほしいと思います。
  試合の合間に、恒例のかき氷を買い食い。内野席には、収納可能な簡易テーブルがついています。ドリンクホルダー付き。なかなか便利で良いのですが、このテーブルを広げると、私のような巨漢はほとんど身動きがとれなくなります。
  今日最後の試合は、熊本工vs三重。熊本工アルプス寄りの、最前列に陣取りました。だいたい、第4試合くらいになると内野席も空いてきますので、良い席で見られる確率が高くなってきます。フェンスを隔てて、アルプスの熱い応援が繰り広げられ、また、フェンスを隔てて、グラウンドで熱戦が展開されます。
  ちょうど、ブルペン(投球練習場)の真ん前なんですね。リリーフピッチャーの投球練習を、間近に眺めることができます。眺めるだけでなく、聞こえるんですね。ボールがスピンする音が。ピッチャーの手を離れたボールは、シュルシュルと空気を切り裂く音をたてて、キャッチャーのミットにスパンと収まります。この迫力は、他に替え難いものがあります。
  試合はものすごく白熱しました。4回まで3−3の同点、9回に両校1点ずつを挙げて、延長戦へ。そして10回裏、三重はヒット→犠打→ヒットという教科書どおりの攻め方で1点をもぎ取り、サヨナラ勝利。熊本工は10回表に良い当たりのライナーが2本、野手の正面に飛ぶという不運に泣きました。この両校は、応援もすごかったです。熊本工はブラバン不在で、声と太鼓とメガホンだけでの応援。男らしさが光りました。一方の三重はアルプス満員の大応援団。それも組織された応援団だけでアルプスを埋め尽くしたのではないかと思えるほどの迫力でした。声や音が銀傘にこだまして、ジェット機が超低空飛行しているかのような轟音を轟かせていました。
  本当は8/13の観戦を終えて帰る予定だったのですが、初日に雨天で観戦できなかったのが悔しくてしょうがなかったので、予定を変更してもう1日滞在することにしました。8/14も、朝から甲子園に行きます。
  しかし、この日は第1試合に智弁和歌山vs滋賀学園という近畿勢同士の対戦が組まれていたため、朝から大混雑! 入場券売場には、早々と「売り切れ」の表示が出ました。もとより、今日は外野で見るつもりだったので、売り切れようが何だろうが、関係ありませんね。
  入場前に、豆知識というか、甲子園観戦を少しでも安く上げるケチな知恵をひとつ。球場内で飲み物などを買うと、当然ながら割高になります。ちなみに、500ペットのソフトドリンクは250円、凍った水(500ペット)は200円です。ソフトドリンクなら普通に外の自販機などで買って持ち込めばいいのですが、凍った水はどうにもならない……と思いきや、実はそうでもありません。甲子園駅と球場の間にある売店群の中に、凍った水を150円で販売している店があります。また、水だけでなく、凍った麦茶とか、凍ったレモンドリンク(写真)も150円です。これらを買って持ち込むのが最善の策になるでしょう。
  では、試合へ。毎年恒例の、智弁和歌山の人文字です。なんだか、これを見ないと甲子園に来たっていう実感が今ひとつ湧きませんね。
  実績では圧倒的に智弁和歌山が上と思われていましたが、滋賀学園もなかなか健闘します。3回と6回にタイムリーと犠飛で1点ずつ失いますが、エース・棚上投手の打たせて取るピッチングが光りました。しかしそれ以上に智弁和歌山のエース・岡田投手の出来が素晴らしく、滋賀学園は2安打に終わりました。2−0で、智弁和歌山の勝利。
  日大三にしろ智弁和歌山にしろ、格下相手に辛勝だったわけですが、打てないときでも勝てるという、ある意味では強さを見せつけた試合だったかなとも感じます。
  試合が終わると、応援団は順次引き上げていきます。Cの人文字が崩れていく様を見ると、ちょっと寂しいというか、そろそろ私も帰らなければならないんだなぁと実感します。
  第2試合は、鳥取城北vs札幌第一(南北海道)の組み合わせ。大変失礼なことを言うようですが、あまり注目していなかった学校同士の対戦です。どちらが勝っても、2回戦で智弁和歌山に負けるのかな、という感じ。
  甲子園というと、浜風が名物なのですが、今年は風向きがどうも安定しませんでした。この日も、ホームからセンター方向への風(浜風はライトからレフト方向へ吹く)。打者有利な風、ですね。この試合でも3本のホームランが乱れ飛びました。
  そんな風の影響もあったのでしょうか、試合中にちょっとしたアクシデントが発生します。8回裏、札幌第一の主砲・松浦選手が放った打球を追った鳥取城北のレフト・小針選手が外野フェンスに激突、足を痛めて負傷退場となりました(ちなみに、打球はホームラン)。退場の際には担架が持ち込まれたのですが、介抱に当たった監督(?)が担架を拒み、自ら選手をおんぶしてベンチに下がったのが非常に印象的でした。きっと、選手たちが我が子のように可愛いのでしょう。
  試合は、長打で効果的に加点した札幌第一が6−3で勝利しました。
  ここで、またまた甲子園観戦を少しでも安く上げるケチな知恵をひとつ。球場内でビールを買うと、これがたまげるほど高いです。600円だったかな。そこで、試合の合間に外に出て、球場に隣接しているダイエーで発泡酒を買います。89円の安物なんですけどね、ちゃんと冷えています。缶のままでは球場内に持ち込めないのですが、ゲート付近の手荷物検査場で紙コップに移してもらうことができます。本来は、缶を持ち込めないとは知らなかった人のための紙コップで、確信犯用ではないんですけどね(^^; こうすれば、600円のビールを89円で済ませることができます。
  夏の甲子園は、通常1日4試合行われるのですが、出場校数が半端であることもあり、3試合しか組まれていない日もあります。今日が、その3試合の日。ちなみに今日の第3試合から、2回戦に入ります。2回戦と言っても、1回戦パス組同士の試合なので、どちらも初戦となります。カードは、県岐阜商vs山梨学院大付。写真は、ブルーが鮮やかな県岐阜商のアルプス。
  山梨学院大付の方がやや優勢かなと思っていたカードですが、初回で試合が終わってしまいました。6安打(うち1本はホームラン)+3四死球で、計7点。エラー、暴投、野選などもあってその後も県岐阜商が加点を続け、6回までに14−2と大差がついてしまいました。山梨学院大付も8回に4点を返して粘りますが、時すでに遅し。ちょっと大味な試合で、今年の甲子園観戦を締めくくるには不満も残るのですが、これで終わりではなく、続きは来年ということで。
  今回は、全部で11試合観戦しました。本当は、48試合全部観戦したいところですけどね、なかなかそうもいきません。あまり混まない日をと考えて1回戦を見に行っているのですが、考えてみれば世間的にはお盆休みになるわけで、全体的にかなり混んでいました。来年は、お盆休みが明けた辺りを狙って行くようにしようかな。そうすれば、2回戦か3回戦、ちょうど一番面白い時期に観戦できることにもなりますので。
  甲子園の余韻を引きずりながら、阪神尼崎まで歩きます。コインランドリーを探しながら歩いたのですが、道中見つけたコインランドリーはどこも値段が高くて、パス。結局、阪神尼崎駅付近まで歩いてからの洗濯になりました。こちらのコインランドリーは、洗濯機300円+乾燥機100円×2で、計500円。前編の我孫子町のコインランドリーよりも100円高いですが、まぁ許容範囲内。ただし、このコインランドリーには、小型洗濯機(300円のもの)が1台しかないので、要注意です。
  アルデバランに宿泊するべく、阪神なんば線で帰ります。今回気づいたのですが、大阪なんば駅まで行くよりも、一つ手前の桜川駅で降りた方が、便がいいですね。激安スーパー「玉出」に寄ることを考えると。
  写真は、西心斎橋・DAD大阪アメリカ村店に展示してある、クリスタルベンツ。正確にはクリスタルゴールドベンツで、奥にもう1台、シルバークリスタルベンツがあるらしい。
  アルデバランで宿泊、いよいよ帰途につきます。ただし、ただ帰るわけではありません。寄り道・道草オンパレードの、とっても個性的な帰り方をします。
  ひとまず、朝食は天満駅近くのお馴染み「都そば」で、かき揚げそば。このチェーンには、天ぷらそばとかき揚げそばが別々にあります。天ぷらは具なしインスタント、かき揚げは具だくさん。ただ、東京で食べ慣れていると、具だくさんとは言っても、さほどレベルが高いようには感じません。むしろ、大阪らしさを楽しむために、天ぷらそばにした方がよかったなと後悔しています。
  東海道線を乗り継いで、岐阜で高山本線に乗り換えます。高山本線は、美濃太田から北は乗ったことがなかったので、乗り潰しの巻。
  JR高山本線は、基本的に国道41号や飛騨川と並行して走っています。飛騨川は、場所によっては結構深い峡谷を形成していて、車窓風景が楽しめます。乗り合わせていた外国人観光客も「Beatiful!」と歓声を上げていました。
  やって来たのは、古都高山。以前にも訪れたことはあるんですけどね、約12年ぶりに再訪したくなりました。まずは、駅そばを1杯。駅そばと言っても、駅そば「たくみ庵」があるのは駅舎内ではなく、駅に隣接しているバスセンターの中。これまでは盲点になっていた場所ですが、バスセンター内に店舗があるケースも結構あるので、最近は駅近くのバスセンターはちょっと覗いてみることにしています。写真は、かけの代用メニューになっている「飛騨そば」。トッピングは鰹節のみです。
  高山駅から古い街並みまでは、歩いて10分ほど。往復と現地を歩く時間を考えると、30分以上の乗り継ぎ待ちであれば見てくることができるでしょう。
  写真では人が少ないように見えると思いますが、これは人波が切れる瞬間を狙って撮っているためで、結構多くの観光客が練り歩いています。両側の古い家々は、店舗になっているところも多いです。鴨居が極端に低い(たぶん1m50くらい)ので、出入りする際には額をぶつけないように注意を。
  こんなものもありました。お土産用の「さるぼぼストラップ」のガチャガチャです。1回200円。ちょっとした土産物に良いかなと思い、私も童心に返ってしまいました。出てくるのはすべて「さるぼぼストラップ」で、色違い(5色)。何色が出てくるかがお楽しみ、という案配です。赤が王道なんでね、私は赤がよかったのですが、出てきたのは黄色いさるぼぼでした。ちなみに、さるぼぼというのは、この地域に古くから伝わる民芸品です。
  小一時間の散策を終え、さらに北へ向かいます。富山県に入り、猪谷で列車を乗り継ぎます。乗客はあまり多くないので、2両連結されていたのが少し意外でした。
  富山では、夕食に駅そば「源」で月見そばを。今日は3食とも駅そばになりました。まぁ、旅先ではこういうことも珍しくないですけどね。
  ここのそばには、「立山」という字の模様が入ったカマボコを全メニューに乗せています。私、こういうのも結構好きなんですよねぇ。単にカマボコに模様を入れているだけなんですけど、これはこれで「富山でしか食べられないもの」になっています。個性の出し方って、いろいろあるんです。
  北陸本線で東へ進み、直江津で今日の行程は終了。行程終了というか、終電が終わりました。雨が降っていないのが幸いとばかりに、公園のベンチで一泊します。この公園、直江津駅南口に隣接しているのですが、驚くほど静かで快適です。この駅は北口側に主に市街地が開けていて、南側は閑静な住宅地なのです。そのため、北口側は10分ほど離れた公園でも、夜間の人の出入りが多くてなかなか眠れません。この駅で野宿するなら、迷わず南口へ。駅出口脇にトイレもあります。
  越後線経由で新潟入り。新潟駅ホームの「新潟庵」で、朝食がてら天玉そばをいただきます。かつては「雪中庵」という、なかなか美味しい店だったこの店舗、今ではどこにでもありそうな味になってしまっています。「オススメ」と書かれていたので天玉そばにしたのですが、う〜む、どの辺りがオススメなのか……。値段が高いから店的にオススメなのかな、と思ってしまいます。
  新津まで電車で移動し、新津からは少し歩きます。基本的に国道403号を歩いて、羽生田駅まで。その途中、無人駅の田上駅で駅そば「田上駅あじさい売店」に出会いました。刻み海苔が乗ってとっても豪華に見える山菜そばを注文。情報によると、この店は湯田上温泉旅館協同組合によって運営されているとか。湯田上温泉は、田上駅から徒歩20分ほどのところに湧く名湯。なるほど、地元愛というか、地域活性化の一環としての売店運営なのでしょう。応援したくなりますね。
  羽生田からはまた電車に乗り、長岡へ。長岡駅付近の商店街には、見事な七夕飾りがズラリと飾り付けられていました。長岡駅前商店街組合主催の「七夕フェスタ」の期間中だったようです。七夕といえば、新潟県では村上市の七夕祭りが有名ですが、長岡のこの飾り付けもなかなか、捨てたもんじゃないと思いますよ。
  というわけで、長岡でも駅そば「長岡庵」のきつねそばを。なんだか、あまり特徴がないというか、どこにでもありそうな感じのきつねそばですね。NREだからなぁ、あまり多くは望めないか……。改札内コンコースに店があるのですが、かつてこの場所には「やなぎ庵」という、別の駅そば店がありました。この時代には、トンカツそばなどの変わりメニューがあり、乱切り麺を使用していて食感が楽しいなど、個性があったんですけどね……。規模縮小(半分は待合室化している)したとはいえ、駅そば店が残っただけでもよかった方でしょうか。
  最後に1枚。水上温泉の温泉街です。途中下車して、日帰り温泉の「ふれあい交流館」でひとっ風呂浴びました。癖のない泉質で、万人向けだけどあまり強くは印象に残らない、そんなお湯ですね。
  で、この温泉街、なんだか開いている店が少なくて寂しい雰囲気ですが、これは時間が早かったためです。だいぶ暗くなってはいますが、温泉街が賑わうのは夜になってからです。飲み屋とか、懐かしの射的屋などが店を開けると、浴衣下駄姿の宿泊客たちがゾロゾロと街に繰り出します。なんだか、「千と千尋」の湯屋みたいですね。


戻ります。