倉庫41:’10春の甲子園見参ツアー

  今回の旅は、ここ巣鴨駅から始まります。志村坂上で夜勤のバイトをしており、仕事が明けてそのまま旅立つため。3連休とはいえ、夜勤が明けるとすでに1日目が始まっているわけで、「一度家に帰って」なんてことをやっていると時間が勿体ないわけです。志村坂上の仕事はこの先ももう少し続きそうなので、今後も巣鴨スタートの旅をすることがあるかもしれません。
  JR中央本線で西へ。途中、茅野で下車して駅そば「白樺」に立ち寄ります。いただいたのは、変わりメニューの「野沢菜わさび昆布そば」。ネバネバ系で、ピリッとくる辛さが心地いい一杯です。
  この店、休日だったということもありなかなか賑わっていたのですが、店自体は以前よりも規模縮小されていました。以前は待合室と一体化したような造りだったのですが、現在は待合室がガラス張りになり、その外に追いやられたような立地になっています。
  名古屋では、少し歩きました。神戸あたりまでだと、青春18きっぷ1日分で行くにはちょうどよいというか、そこそこ時間に余裕があります。ぶらり途中下車の旅も、なかなか楽しいもの。
  写真は、日本最古の歩道橋「西枇杷島歩道橋」。階段が石造りになっているなど、歴史を感じさせます。しかし、この歩道橋、老朽化のため解体されることが決まっており、別れを惜しむアーチが掲出されていました。ちょうどいいタイミングで行ったものですね。
  神戸に乗り込み、まずは元町駅「はな」でたぬきそばを。関西では当たり前のことですが、この、油揚げを乗せたそばが「たぬき」です。これがうどんになると「きつね」と名を変えます。ほとんど枕詞なんですね。
  このみせの「たぬき」はたいへん大きく、食べ応えのあるものでした。全体的に値段が高い中で、このメニューはひときわ光っているように感じます。
  一夜明けて、いざ甲子園へ。休み日程の都合上、観戦できるのは今日だけなので、悔いの残らないよう、精一杯観戦しましょう。
  と、球場外に掲出されていた過去のセンバツ記録の中で、いきなり大誤植を発見。「常総学園」って、ファンが見たら泣きますよ。「園」ではなく「院」でしょうが。無名校を間違えるならまだしも、常連の有名校で間違えては格好がつきません。確かに、高校名って、「似て非なるもの」がたくさんありますのでね、誤植が出やすいのも理解はできるのですが。
  気を取り直して、球場内へ。若干朝寝坊をしたということもあり、すでに第1試合が始まっていました。対戦カードは、天理(奈良)vs敦賀気比(福井)。どちらも、甲子園ではお馴染みの高校ですね。
  試合は、序盤は完全な天理ペース。リードを広げ、楽勝ムードだったのですが、4回に守りの乱れから1失点し、5回に継投してから一気に敦賀気比に流れが傾きました。
  試合は、6回に一気に5点を奪って逆転した敦賀気比が7−4で勝利。開幕試合を勝利で飾りました。
  写真は、今大会ナンバーワン打者として注目を集めていた敦賀気比・吉田選手。見事にライト前ヒットを放つ瞬間です。
  天理は、継投策が完全に失敗しました。2番手の西口投手の大量失点が誤算だったのはもちろんのこと、MAX152kmを記録した西浦投手をなぜ3番手に起用したのか、なぜリードしている場面で起用しなかったのかなど、野球に精通していない人の間でもおかしいと思うような采配が敗戦に繋がったように感じました。
  第1試合が終わったところで、食料を買い出しにダイエーへ。球場と甲子園駅の間にあるダイエーは、高校野球の開催期間中は多くの観戦客で賑わいます。それを見越して、ダイエーでは熱闘甲子園フェアを開催していました。便乗といえばそれまでなんですが、結構好評だったみたいです。確かに、広い売り場を歩き回るより、観戦に必要なものが一カ所に集められていた方が、客の側から見ても便利ですからね。
  第2試合には、我らが花咲徳栄(埼玉)が登場します。「我らが」と書いたのは、私が埼玉県出身だから。対戦相手は、怖いもの知らずの初出場校・嘉手納(沖縄)。近年は沖縄の高校野球のレベルが大変高いので、初出場とはいえ侮れない相手です。
  写真は、1塁側の花咲徳栄応援スタンド。見事に「花」の人文字を作ってきました。漢字の人文字は難しいと思うのですが、綺麗に仕上がっていました。レフトスタンドから見ればもっと綺麗に見えたと思うのですが、ライトスタンドで応援したかったもので。
  試合は、終始花咲徳栄ペース。点差こそ4−0でしたか、内容的には完全に横綱相撲でした。花咲徳栄のエース・五明投手は嘉手納打線をわずか2安打に抑え、危なげない内容でした。反面、攻撃では安打数のわりに得点が伸びず、粗さが目立つ部分もありましたが、なにはともあれ勝利が一番。
  第3試合は、山形中央と日大三(東京)の対戦。春夏通じて初出場の山形中央の戦いぶりに注目しましたが、好打を誇る日大三の前に4−14と大敗を喫しました。ほろ苦い甲子園デビューとなりましたが、これから経験を重ねて、甲子園で互角に勝負できるチームを仕上げていってほしいと思います。
  今日は開幕日ということで、朝から多くの観客で賑わっていましたが、第3試合の終盤にさしかかると外野スタンドはこのありさま。ちょっと寂しい。春の甲子園は、夕方になるとだいぶ寒いので、関西勢が登場しない1・2回戦の試合はあまり観客が多くないようです。
  春の甲子園は1日に3試合しか組まれていないので、比較的早くに試合が終わるのですが、今日は長い試合が多かったこともあり、最後には点灯試合となりました。日没時間も早いからねぇ。この時間になると、とにかく寒いです。上着は必需品ですね。
  甲子園改装とともに新設された、「野球塔」。球場の裏側の出入口になっています。
  春の甲子園は今年で2回目の観戦。まだまだケツ青小僧ですが、来年以降もまた観戦に来たいと思います。できれば、1日だけでなくせめて2〜3日は見たいですね。
  ここから先は、駅そば探訪の旅路に。まずは、十三駅東口を出てすぐのところにある「阪急そば」で、天ぷらそばを。これこれ、この「天ぷら」を食べると、「大阪に来たなぁ」と感じます。ほとんど具ナシ、大きさだけは負けない。関東でいうところの「たぬきそば」に近い感覚で食べられます。普段たぬきそばを常食している私にとっては、馴染みやすい味覚ですね。
  続いて、地下鉄御堂筋線西中島南方駅近くの「都そば」で、ちくわ天そばを。以前に阪神尼崎の「都そば」でちくわ天そばを食べて「比較的お得かなぁ」と思った経験があるので、こちらでも試してみました。しかし、結果は……。ちくわ天、半生なんですよね。カマボコ、乾ききっているんですよね。このチェーンは、店舗によって、あるいはタイミングによってかなり当たり外れがありそうです。
  最後は、阪急京都線と千里線の乗換駅・淡路駅近くの立ちそば店「松屋」のきざみそば。今日巡った3軒の中では、ここが一番のオススメかな。これといって特徴のある味ではないのですが、とにかく値段が安い! かけは200円、トッピングを乗せてもだいたい300円以内でおさまります。

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