倉庫42:FWついでに室賀温泉ツアー

  今回の旅は、こんなロケーションから始まります。夜中に家を出て、国道254号をかっ飛ばし、妙義山の登山道入口近くにある道の駅「みょうぎ」で仮眠、朝を迎えました。
  妙義山の偉容は、なかなか絵になります。ゴツゴツした岩肌が、個性的。この駅は国道から奥まっていて夜間は空いているので、仮眠宿泊所としては最適! 快適な目覚めを提供してくれます。
  今回の旅の目的は、駅そば絡みのFW(フィールドワーク)と、温泉でぬくぬくすること。なのですが、せっかく妙義山のふもとまで来たということで、妙義神社を参拝していくことにしました。時間が早すぎたということもありまして。
  妙義神社は、江戸時代まで遡る歴史のある神社なのですが、神仏混淆甚だしいというか、見た目には完全に「寺」です。それも、長崎あたりにありそうな感じの、ちょっと中国風なイメージ。山裾の神社という感じではありません。
  拝殿まで行こうと思ったのですが、台風で参道が崩れていて立入禁止。残念な結果となりました。
  JR横川駅へ移動。駅前の駐車場では、八重桜が満開を迎えていました。八重桜は花に立体感があって、「たわわ」という言葉がぴったり当てはまります。葉が一緒に出てしまうため、「一面のピンク」にはならないのですが、個人的にはソメイヨシノよりも八重の方が好きです。
  横川駅「おぎのや」で、FWを兼ねて朝食にしたかったのですが、まだ開店前でした。そこで、国道沿いの「おぎのやドライブイン」に場所を移します。
  このドライブイン、かつては24時間営業だったように記憶しているのですが、現在は朝7時からの営業。コンビニが乱立しているからでしょうか、このような大型ドライブインの衰勢が顕著なご時世になっているように感じます。
  釜飯を食べる腹はなかったので、ラーメンを。これといって記すことのない、どうということもない味でした。
  碓氷峠を越えて、軽井沢へ。軽井沢駅で第2弾のFWを。すでに実食済みの店なんですけどね、改札外にある駅そば店「おぎのや」を訪問します。しかし、こちらもまだ開店前で実食適わず。
  でも、発見もありました。なんと、店の壁に、私の名が入った宣伝が掲示されていました。「軽井沢駅が駅そば発祥地」というのは、私が著書『「駅そば」読本』の中に書いたこと。本当は「諸説あり」なんですけど、そのへんは脇に置きましょう。
  なんだか、嬉しいような、恥ずかしいような。
  続いて、しなの鉄道の戸倉駅へ。この駅に駅そば店があるということは、実は知っていました。JRの駅ではないので、青春18きっぷ等では行くことができず、なかなか訪問しないでいたのですが、ようやくチャンスが巡ってきました。……と思いきや、臨時休業。なんとも運が悪いというか、巡り合わせが悪いというか。
  臨時休業の理由は、店主の産休。長閑ですね〜。ま、またいずれ来るということで、今日のところは安産をお祈りしておきましょう。
  最後に、本懐を。上田市の南部に位置する室賀温泉「ささらの湯」で、のんびり過ごしました。この施設は、なかなかオススメです。建物の構造が複雑なのがちょっと難点かもしれませんが、値段が安い(500円)わりに浴室が整っていて泉質もよく、併設されているそば処の手打ちそばもなかなか美味しかったです。そば処は「併設」ですが、申し出れば再入浴ができます。
  FWは空振りに終わりましたが、温泉は満喫でき、なかなかよい休日を過ごさせていただきました。


戻ります。