高校野球ファンを名乗る者として、1回くらいは聖地甲子園に足を運んでおかなければと思い、思いつきで旅立ちました。もちろん、青春18きっぷの旅です。
1日目は、夜の道頓堀などをブラブラしたのですが、金がないため、ロクに遊ばずに退散しました。なんば駅近くの「ニューカプセルホテルアルデバラン」に投宿。ここ、金なし旅行者にはお勧めの宿です。1泊2300円で泊まれます。ただし、男性専用。詳しくは、おすすめ野宿スポットをご覧ください。 |
一夜明けて、2日目。朝から甲子園へ向かいます。ところで、大阪にも東京のようにJRの環状鉄道があります。しかし、東京の人間に言わせれば、大阪環状線は分かりにくい!
写真を見れば一目瞭然ですが、いろいろな路線が環状線に乗り入れているんですね。それも、全部同じホームに発着するんです(駅にもよるが)。だから、うっかりしていると直通で環状線の外に出てしまう路線に乗ってしまうことがあります。私も前夜、大阪駅でよく確認しないで環状線に乗ったら、知らぬうちにユニバーサルシティに連れて行かれてしまいました。 |
野田で阪神電車に乗り換え、甲子園に到着。駅から球場までは、徒歩3分くらいです。蔦が生い茂った、歴史のある佇まい。テレビで見たとおりですねぇ(当たり前だ)。入口脇には大会に出場した高校の校旗がドドンと掲げられ、「遂にここまで来たなぁ」と感じさせてくれました。
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入場料は、バックネット裏1600円、内野500円、外野0円です。奮発して内野に行こうかとも思ったのですが、この日は準決勝で、しかも関西勢が2校登場ということで、ほぼ完売していました。仕方なく、外野席に入ります。
すでに第1試合が始まっていて、客もかなり入っています。いきなりムンムンの熱気に包まれました。 |
第1試合は、京都外大西(京都)vs宇部商(山口)。京都外大西が先制し、宇部商が追いかけるという展開になりました。
私はレフトスタンドで観戦しました。この試合、1塁側が京都外大西で、3塁側が宇部商です。つまり、宇部商側なんですね。なのに、応援は京都外大西が圧倒していました。甲子園名物の浜風に乗ったからということもあるかもしれませんが、宇部商がちょっとかわいそうでしたね。準決勝なのですから、宇部商ももう少し大軍団の応援団を組織してほしかったものです。ここまで残るとは思っていなかったのかな? |
高校野球でも、スタンドには売り子さんが出没します。弁当、ビール、ジュース、アイス、さらには高校野球名物の「かち割り氷」まで、いろいろ扱っています。私は、ミネラルウォーターをペットボトルごとカチンコに凍らせた物を買いました(200円)。これ、良いです。タオルを巻いておけばなかなか溶けません。第2試合の終盤まで、これ1本で涼をとることができました。 |
試合は終盤にもつれ、一時は宇部商が同点に追いついたのですが、最後に好投手好永が力つきました。10-8で、京都外大西の勝利。
両校に、力の差はほとんどなかったですね。あったとしたら、応援の差ではないかと思います。京都外大西の応援はわりとシンプルでしたが、あまり聞き慣れない応援歌もあり(ジャズのような音楽?)、新鮮味もありました。 |
宇部商、よく粘りましたが、一歩及ばず。でも、全国5000校近くの4校まで残ったわけですから、胸を張って帰ってほしいと思います。よく頑張りました。 |
試合の合間に、タバコをまとめ吸いします。スタンド内は全面禁煙で、喫煙所は売店が犇めく通路にちょこんと設けられています。トイレもこの区画にあります。やはり私と同じように「試合の合間に」と考える人が多いようで、ゴッチャゴチャの混雑ぶりでした。 |
入念なグラウンド整備と放水が行われ、いよいよ第2試合が始まります。第2試合は、大阪桐蔭(大阪)vs駒大苫小牧(南北海道)。今年は私の予想を公表しませんでしたが、私は大阪桐蔭のVを予想していました。ここまで順調に勝ち上がり、だからこそ「現地まで行って観たい!」という衝動に突き動かされたんですね。対する駒大苫小牧は唯一残った東日本勢にして、昨年のV校です。これは楽しみな対戦になりました。 |
第2試合は、とにかく両校の応援が個性的で、楽しませてもらいました。3塁側の駒大苫小牧は、黄色と青のメガホンを交互に上げる応援です。応援歌も、野球と言うよりはちょっとサッカーチックな感じでした。この写真では、黄色のメガホンが上がっています。 |
青のメガホンが上がると、印象が180度変わりますね。黄色が暖色で青は寒色ですから。応援団の数も多く、浜風に負けない大声がレフトスタンドまで届いてきました。 |
対する大阪桐蔭は、人文字を使った応援です。応援歌は月並みのものでしたが、やはり声はよく出ていました。この「T」の人文字が、デフォルトです。 |
ここから、プラカードを使って様々な文字をアルプススタンドに描き出していきます。これは「TOIN」。他にも、色違いVer、桐蔭、ミラクル、打線など、バリーエションが豊富です。試合そっちのけで応援に見入ってしまいました。 |
さらに、今度はチアガールのボンボンを使って文字を描いていきます。プラカードの文字に比べて柔らかみがありますね。これは、4回の攻撃時に見られた、「GO」です。この他、劣勢に立たれされた8回の攻撃では「V」のボンボン文字も登場しました。 |
一番感動的だったのが、7回(だったかな?)のこのプラカード文字。フレー、フレーの後に続いたのは……、なんとこれ!
フェアプレー精神の鏡ですね。プロ野球ではちょっと考えられないことです。「お互いに頑張りましょう」という精神こそ、高校野球の最大の魅力かもしれませんね。 |
試合は、序盤に駒大苫小牧が大量5点を先制し、大阪桐蔭は5回までノーヒットに抑えられていましたが、終盤に恐ろしいほどの追い上げを見せます。7回に3点、8回に2点を取り、遂に同点!
なおもチャンスが続いたのですが、勝ち越すことは出来ず、9回も両校無得点で、延長戦にもつれ込みました。 |
最後に笑ったのは、10回表に1点を取った駒大苫小牧でした。私の予想は、ここで外れてしまいました。それにしても、素晴らしい試合でした。この試合に勝ち負けをつけなければならないというのが残酷に思えるほどの、死力のぶつかり合いだったと思います。 |
駒大苫小牧は、翌日の決勝戦も制し、2年連続の夏優勝を成し遂げましたね。おめでとうございます。と同時に、たくさんの感動を与えてくれて、ありがとうございました。
甲子園、最高! 来年も絶対に見に来るぞ! |
ここからはおまけです。甲子園を発っても、すぐには帰りません。少し西へと足を延ばしてみました。
これはJR三ノ宮駅ののエスカレーターです。関東在住の皆さん、「おや?」と思いません?
そう、みんな左側を空けて右側に立っているんですね。関東では、逆ですよね。関西では、右立ちが常識です。慣れるまでは、ちょっと戸惑いますね。
関東と関西の違いというとそばつゆが有名ですが、他にもいろいろありそうですね。 |
3日目の朝は、JR呉線の広駅(広島ではなく、広。広島県呉市にあります)前で迎えました。駅寝です。31歳にして、駅で寝てしまいました。これまた、詳しい話はオススメ野宿スポットで。
で、駅前の自販機で、怪しいドリンクを見つけました。ヨ……ヨン吉!
こんな所にまで進出しておったか!
気になるお味は、普通にスポーツドリンクでした。値段は140円。微妙に高いです。 |
さらに、岡山から四国に渡ります。琴平で阿波池田行きに乗り換えます。この列車、今回の旅で唯一の「一両単騎丸裸」です(ワンマンではなかった)。こういう列車に乗ると、「旅をしてるなぁ」と実感が湧くものです。琴平・阿波池田間(香川・徳島県境付近)にはちょっと変わったスイッチバックもあり、ローカルムードを楽しむにはオススメです。 |
駅そばを求めて阿波池田に到着。無事に駅そばをゲットしてから、少し時間があったので駅前を散策してみました。阿波池田は、「昔は栄えていたんだろうなぁ」という感じでした。駅前から幾筋ものアーケード商店街が延びていて、いろいろな店があります。しかし……、多くはシャッターが降りていました。ご覧のとおり、通行人もほとんどいません。おそらくこの商店街、日本一寂れた「銀座」なのではないでしょうか。散策するのが気の毒になるくらいのありさまでした。 |
3日目も、初日同様「アルデバラン」に泊まりました。ここで、オランダ人青年ロルフと知り合い、夜12時過ぎまでずっと話し続けました。本当は、翌日早くに出発するつもりだったので、10時頃には寝ようと思っていたのですが……。でも、普段あまり使わない英語を使う機会が得られ、嬉しかったですね。同一人物と2時間も英会話したのって、たぶん生涯初だと思うので。英語、文法が分からなくてもなんとかなりますね。単語が分からなくてもなんとかなりますね。自信がつきました。ちなみに、私が当サイトの「日本四十八景写真館」と「FB漫歩日記」の見出しに英語を用いている(たまに違う言語になることもありますが)のは、こういう機会があるだろうということを考えてのことです。普段から和英辞書を開く癖をつけているんですね。
さて、最終日です。案の定、ロルフ青年との長話が祟って、チェックアウトは10時前になりました。十三駅付近をちょっと散策して、早々と帰途につきました。 |
最後。これは、JR東海道本線の車内トイレです。私、以前は「列車内のトイレほど屈辱的な空間はない」と考えていたのですが、ずいぶん変わりましたね。自動ドアですよ。これなら、安心して使えますね。中も広々です。当然ながら、揺れは以前と変わらないのですが。これは如何ともしがたいところなんでしょうかね。
なお、今回の旅は4日間で、青春18きっぷが1日分あまりました。これによって、今月末からの次回大日本記旅行が1日増えることになりました。この1日を利用して、愛・地球博に行ってみようかな、などとも考えています。報告をお楽しみに! |